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letra de zakuro / 柘榴 - shing02

僕の心の中は熟れた柘榴
割って見たら凄い数の
色取り取り想いの種
弾けんばかりの引き金
僕の心の中は熟れた柘榴
覗いて見て掛けた額の
浮世絵の蜥蜴と髑髏
洒落た街、黄昏巻く蜷局

半地下、窓に結露
たまには、起きがけに朝風呂
午後に行きつけの喫茶で屯
行き来するミクロとマクロ
歩く時、気をつけろ顎の角度
因果応報を受ける覚悟
常に気張ってるからか
楽もしたい時あれど
あれよと言う間のあの世
荒野の夜閉ざされた陸路
冷えた砂漠を頻く頻くと
都会のビル風が路地を吹き抜け
壊れた心臓の穴を笛にする
震える簧、聞こえて来る音は
群れと逸れた蝙蝠の叫び
興梠の宴を耐え忍び
丘の彼方ほんのりと狐火
君の黒子と、涙袋
森の梟、ほうそうだ作ろう
型に嵌まらない歪な積み木
何百もの顔、通り過ぎる踏切
何なんだこの胸の空洞は
何処かと繋がってるのかもね
重い動画、記憶媒体が
メモリいっぱいで上書き失敗
無駄なプライドをゼロ消去
せざるを得ない切羽詰まった状況
溢れそうなコップの淵
とっくの昔に一人ぼっち
だって分かってる
でも未だに夢見心地
漠然と黙々と壁打ち
起きる直前にした会話の文字起こし
束の間の異世界の幻

- shing02

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